銚子の海風とともに漂う、芳醇な醤油の香り。
ずっと訪れてみたかった「ヤマサ醤油 銚子工場」へ行ってきました。
東京ドーム4つ分という広大な敷地で、醤油づくりの奥深さと伝統の技を五感で感じた1日です。
千葉県銚子市にある「ヤマサ醤油 銚子工場」は、銚子駅から徒歩約7分。江戸時代から続く老舗の本拠地で、東京ドーム約4つ分という広大な敷地を誇ります。以前から訪れたいと思っていたのですが、10月からは工場メンテナンスのため、当面の間は見学内容が映画視聴のみになると知り、9月29日に駆け込みで予約を入れました(見学は完全予約制)。
まずは映画で、ヤマサ醤油の歴史や醤油造りの工程を学びます。創業当時の映像や職人の手仕事を見ていると、改めて「発酵」という自然の力への敬意が伝わってきます。
次に向かったのは、原料を保管する巨大な円柱状のサイロ。アメリカやカナダ産の大豆と小麦がここに蓄えられています。整然と並ぶ姿はまるで工業美術のようで、圧巻の光景でした。ちなみに、使用されている塩はメキシコ産とのことです。
続く麹室では、ヤマサ独自の“ヤマサ菌”によって、原料を3日間かけて育てていく過程を日ごとのサンプルで観察できます。1日ごとに色・香り・質感が変化していく様子は、まさに生き物そのもの。今回は仕込み蔵がメンテナンス中だったため、もろみの変化をサンプル展示で見学しました。
搾った醤油は火入れ・検査を経て瓶やパックに詰められますが、パッキングと出荷は成田工場が担当しているとのこと。見学後は、隣接する「しょうゆ味わい体験館」へ。ここでは、醤油のききみ体験や、しょうゆソフトクリームが味わえます。香ばしさと甘じょっぱさのバランスが絶妙で、これまで食べた中でも一番のおいしさ。旅の締めくくりにぴったりでした。
工場見学の記念にと、丸大豆醤油を1本いただきました。さらに、隣接の売店ではヤマサ醤油の商品や限定品、そして名物の銚子電鉄ぬれ煎餅も販売されていました。
歴史と発酵の力に触れた工場見学は、短時間ながら深い余韻を残しました。工場見学に訪れる際は、現工場近くにある、ヤマサ醤油工場レンガ塀も、ぜひ立ち寄りたいスポットです。















訪問日:2025年9月29日(月)
往路:東京🗼(しおさい3号)→ 銚子(徒歩)→ ヤマサ醤油
復路:ヤマサ醤油(徒歩)→ 銚子(総武本線)→ 千葉(総武線快速)→ 東京🗼
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