すみだ水族館を訪れて|クラゲと小笠原の海に癒やされた午後

夕暮れのすみだ水族館入口 アートと文化

2026年7月中旬、東京スカイツリータウン内にある「すみだ水族館」を訪れました。
きっかけは、少し前に訪れたマクセル アクアパーク品川で、幻想的なクラゲの展示に癒やされたこと。

すみだ水族館でも、光の中を漂うクラゲや、小笠原の海をイメージした大水槽をゆっくり眺めながら、気付けば長い時間を館内で過ごしていました。
午後から訪れた、癒やしのひとときを振り返ります。

東京スカイツリータウン直結でアクセスも便利

すみだ水族館は、東京都墨田区押上にある東京スカイツリータウン・東京ソラマチ5階にあります。

駅から東京スカイツリータウンへ直結しているため、館内の案内板に沿って歩いていけば迷うことなく到着しました。

入場ゲートを抜けると、最初に目に飛び込んできたのは、美しい緑が印象的な大きな水槽です。

この展示は「自然水景」と呼ばれ、水草を美しくレイアウトした水槽。まるで水辺の風景を切り取ってきたような空間が広がり、水族館に入ったばかりということを忘れてしまうほど落ち着いた雰囲気に包まれます。

これから始まる水族館散策への期待が高まりながら、ゆっくりと館内を歩き始めました。

幻想的なクラゲ展示に思わず足が止まる

自然水景を抜けると、お目当てだったクラゲエリアです。

小さなクラゲが泳ぐアクリル製の個性的な水槽や、赤いクラゲがゆったりと漂う展示など、それぞれがまるで一つの作品のように演出されています。

もし額縁を付けて美術館に飾られていたら、現代アート作品と言われても納得してしまいそうな美しさでした。

そのまま奥へ進むと、ふわっと水の匂いが漂ってきます。 「この先には何があるんだろう」と歩みを進めると、目の前いっぱいに広がる大きなクラゲの水槽が現れました。

これは、楕円形の水盤水槽「ビッグシャーレ」。約500匹ものミズクラゲを真上から観察できる、すみだ水族館を代表する展示です。

しかも水面はガラスなどで覆われておらず、水面越しにクラゲを直接見下ろせる造りになっています。 このような角度からクラゲを眺めるのは初めてで、その新鮮さにも驚きました。

ゆっくりと流れる水の中を、たくさんのクラゲが思い思いに漂っています。 時間の流れさえ忘れてしまいそうな、静かな光景でした。

照明は少し暗く落とされていて、透明なクラゲが水の中に浮かび上がる様子はとても幻想的です。 しばらく眺めていると照明の色がゆっくり変化し、クラゲたちは時には情熱的な赤や紫に、時には涼しげな青白い光に包まれていきます。

同じクラゲでも光によってまったく違う表情を見せてくれるため、気付けばその場から動けなくなっていました。 ずっと眺めていても飽きることのない、不思議な癒やしの空間でした。

上下2階から楽しめるマゼランペンギンの展示

クラゲエリアを後にして進むと、今度はペンギンたちのにぎやかな姿が目に飛び込んできました。 ちょうど飼育員さんから餌をもらった後だったようで、どのペンギンもどこか満足そうな表情をしています。

ペンギンエリアは吹き抜け構造になっていて、6階からはプール全体を見渡すことができます。 さらにスロープを下りて5階へ向かうと、水槽の横や下から泳ぐ姿を間近に観察できるようになっています。

上から見ても、横から見ても、下から見ても楽しめる展示は見応えがあり、多くの来館者が足を止めていました。

私も泳ぐ姿を写真に収めようと何度も挑戦しましたが、水中を勢いよく泳ぐペンギンは想像以上に速く、写真はほとんどブレてしまいました。

ようやく陸に上がっているペンギンを撮影できましたが、人気の展示だけあって周囲にはたくさんの人がおり、思うようには撮影できません。 午後から訪れたこともあり、「写真をゆっくり撮るなら午前中の方が良かったのかもしれない」と感じました。

壁には「ペンギン相関図」も展示されています。 ペンギンたちの性別や性格、夫婦関係などが紹介され、仲の良いペアだけでなく、別れてしまったカップルには割れたハートマークまで付いていました。

名前だけではなく、それぞれの性格まで紹介されていて、飼育スタッフの皆さんが一羽一羽を大切に見守っていることが伝わってきます。 展示を見ながら、思わずペンギンたち一羽一羽に親しみを感じてしまいました。

小笠原の海を眺めながら、ゆったりと流れる時間

ペンギンエリアを後にして向かったのは、小笠原の海を再現した大水槽です。

世界自然遺産にも登録されている小笠原諸島の海をイメージした水槽には、約45種450点もの魚たちが泳いでいます。フロア2階分の高さがあるため、5階と6階の両方から眺めることができ、それぞれ違った景色を楽しめます。

水槽の前にはベンチがいくつも置かれていて、立ったまま見るだけでなく、座ってゆっくり眺められるのも魅力です。私も腰を下ろし、目の前を行き交う魚たちをしばらく眺めてみました。

まるで自分が海の中に入り込み、魚たちを観察しているような気分になります。 岩の上でじっと休んでいたエイは周囲の景色に溶け込んで見えましたが、突然ふわりと飛び立つように泳ぎ始め、その優雅な姿に思わず見入ってしまいました。

小笠原諸島にはまだ行ったことがありません。船での移動を考えると1週間ほどの日程が必要になり、なかなか気軽に訪れられる場所ではありませんが、目の前に広がる海を眺めながら、「本物の小笠原の海もこんな世界なのだろうか」と想像していました。 いつか人生で一度は訪れてみたい、そんな旅先がまた一つ増えた気がします。

この日は館内のペンギンカフェで購入したクラゲをモチーフにしたスイーツを味わいながら、魚たちがゆったり泳ぐ様子を眺めてひと休みしました。 時間に追われることなく景色を楽しめる、この空間もすみだ水族館ならではの魅力だと思います。

少し離れた場所には「アクアスコープ」という丸い小窓もあり、海の中をのぞき込むような感覚で魚を観察できます。小さな窓ですが、つい足を止めたくなる楽しい展示でした。

クラゲの餌やりで見つけた、小さな変化

館内をひと回りしたあと、クラゲの餌やりの時間に合わせて、再びビッグシャーレへ戻りました。

飼育スタッフの方がスポイトを使って、水中へオレンジ色の餌をゆっくり流していきます。 説明によると、クラゲには脳がないため、自分から餌へ向かうのではなく、触手に餌が触れると取り込むのだそうです。

さらに興味深かったのは、クラゲの中央にお花のように見える部分が胃袋で、餌を食べてから約30分ほど経つと、その部分がほんのりオレンジ色に変化するということでした。

せっかくなので30分後にもう一度訪れてみると、本当に中心部分がうっすらとオレンジ色に変わっています。写真では少し分かりにくいかもしれませんが、説明を聞いてから観察すると、小さな変化にも気付くことができました。

何度訪れても、水の流れに身を任せながら漂うクラゲたちの姿は幻想的です。 光の色がゆっくり変化する中を漂う様子を眺めていると、時間の流れまでゆっくりになったような気がしました。

「私も何も考えず、このようにふわふわと身を任せながら生きてみたい。」 そんなことを思いながら、しばらくクラゲたちを見つめ続けていました。

江戸リウムやチンアナゴなど、見どころはまだまだ

館内にはクラゲやペンギン以外にも、個性的な展示がたくさんあります。

「江戸リウム」は金魚をテーマにした展示エリアで、夏祭りや縁日を思わせる装飾の中を色とりどりの金魚が泳いでいます。水族館というより、どこかアート空間を歩いているような雰囲気でした。

ペンギンプールへ向かう途中にはオットセイトンネルもありますが、この日は動きがとても速く、写真撮影は断念しました。

サンゴ礁エリアでは、美しい熱帯魚を360度さまざまな角度から観察できます。 その隣にはチンアナゴ、ニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールが約300匹展示されていて、砂の中から一斉に顔を出したり引っ込めたりする姿は、まるでもぐらたたきを見ているようで思わず見入ってしまいました。

また、5階と6階を移動する際には「万華鏡トンネル」もおすすめです。 鏡と照明が織りなす幻想的な空間は、水族館というよりガラスアートの展示を歩いているような気分になります。トンネルの両側にはクラゲの水槽も設けられていますが、鏡への映り込みが多く、写真撮影は少し難しく感じました。

ゆっくり過ごしたい人におすすめの水族館

すみだ水族館は比較的コンパクトな水族館なので、展示を一通り見て回るだけであれば1時間ほどでも十分楽しめると思います。

一方で、クラゲや小笠原の大水槽の前で足を止め、ベンチに座って魚たちを眺めたり、餌やりを見学したりしていると、半日いても飽きません。私も午後から訪れましたが、気付けばかなり長い時間を館内で過ごしていました。

再入場を希望する場合は、退館前に入口でスタッフの方へ伝えると対応してもらえるそうです。私は今回は館内でゆっくり過ごしたため、そのまま退館しましたが、ソラマチで買い物などを楽しんでから再び水族館へ戻るという過ごし方もできそうです。

水族館を出た後は、東京ソラマチ内にあるココノハ 東京スカイツリータウン・ソラマチ店で夕食をいただきました。 すみだ水族館の入場チケットを提示すると会計が5%割引になるサービスもあり、水族館を訪れた後に食事を楽しみたい方にはうれしい特典です。

幻想的なクラゲ、ゆったりと泳ぐ魚たち、個性豊かなペンギンたち。 展示を見て回るだけではなく、好きな場所で足を止め、時間を忘れて過ごしたくなる――そんな魅力のある水族館でした。

すみだ水族館入口にある自然水景水槽
アクリル水槽で展示される小さなミズクラゲ
幻想的に展示されたアカクラゲ
ビッグシャーレを真上から見た泳ぐミズクラゲ
青い光に照らされたミズクラゲ
照明が変化するビッグシャーレのミズクラゲ
吹き抜けのペンギンプール全景
岩場でくつろぐマゼランペンギン
すみだペンギン相関図2026
小笠原大水槽を泳ぐ魚たち
小笠原大水槽をゆったり泳ぐエイ
餌やり前のミズクラゲ
餌を食べて胃袋がほんのりオレンジ色になったミズクラゲ
江戸リウムの金魚提灯
金魚が泳ぐ江戸リウムの展示
砂から顔を出すチンアナゴとホワイトスポッテッドガーデンイール
鏡と光が幻想的な万華鏡トンネル
ペンギンカフェのクラゲモチーフスイーツ
ココノハ東京スカイツリータウン・ソラマチ店の夕食
ココノハ東京スカイツリータウン・ソラマチ店でデザート

🪼 幻想的なクラゲに出会う旅

すみだ水族館を訪れるきっかけになったのが、マクセル アクアパーク品川のクラゲ展示でした。
光や音による演出が印象的なクラゲ展示も、ぜひあわせて訪れてみてください。

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