金沢滞在中に足を延ばして訪れた、加賀温泉郷・山中温泉。JR特急と路線バスを乗り継ぎ、渓谷沿いに遊歩道が続く鶴仙渓（かくせんけい）へ。総檜造りのこおろぎ橋や赤いS字のあやとりはしなど、自然と美が調和する加賀の名所を、東京発ひとり旅で歩きました。
鶴仙渓へ——金沢からの小さなひとり旅
2023年6月。金沢滞在中に、加賀温泉駅から山中温泉にある「鶴仙渓」へ向かいました。
金沢駅からJR特急で加賀温泉駅まで行き、そこから北鉄バス・栢野行きに乗車。途中、山代温泉の街並みを抜けておよそ30分で「こおろぎ橋」バス停に到着です。
総檜造りの「こおろぎ橋」から散策スタート
こおろぎ橋は、鶴仙渓に架かる総ヒノキ造りの橋で、風雅な佇まいが印象的。子どもの頃にドラマの舞台として見た記憶が蘇ります。ここから、渓谷沿いの遊歩道をのんびり歩き始めました。
緑あふれる渓谷に、見どころが点在
鶴仙渓は、山中温泉街を流れる大聖寺川の渓谷で、こおろぎ橋から黒谷橋まで約1.3km。途中には、S字型のデザインが印象的な「あやとりはし」や、松尾芭蕉を祀る「芭蕉堂」、九谷焼や尾形光琳の作品を展示する「無限庵」など、自然と文化が融合した見どころが並びます。
残念ながらこの日は「鶴仙渓 川床」が休業日で、赤い番傘と新緑の美しいコントラストを見ることはできませんでしたが、渓谷を吹き抜ける風が心地よく、自然の中を歩く時間は格別でした。
熊注意の看板にびっくり
散策を終えた頃、関西から来ていたというひとり旅の方に「熊、大丈夫でした？」と声をかけられ、驚いて確認すると…なんと熊注意の看板が！
歩いているときには気づかなかったので、無事に戻れて一安心。自然豊かな場所だからこそのエピソードでした。
次に訪れたい場所「栢野大杉」
今回は時間の都合で行けませんでしたが、バスの終点・栢野には、樹齢2300年と伝わる「栢野大杉（かやのおおすぎ）」があります。幹の周囲11ｍ、高さ54ｍの巨木で、国の天然記念物にも指定されているとのこと。
次に訪れるときは、この大杉に会いに行きたいと思いました。
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