ずっと気になっていた三重県・笠松河津桜ロードへ。公共交通機関では少し行きづらい場所ですが、思い切って訪れてみると、水路沿いに咲く河津桜と菜の花、水面に映る春色の景色が待っていました。少し葉が混じり始めた時期ではあったものの、光の加減で水辺や空の色が少しずつ変わっていく様子が美しく、気づけば長居していた春の散歩の記録です。
笠松河津桜ロードへ
2025年3月、三重県松阪市の笠松河津桜ロードを訪れました。以前から気になっていた場所でしたが、公共交通機関で行くには少し不便で、なかなか踏み出せずにいました。それでもこの春は思い切って足を運んでみることにしました。
訪れたのは、ちょうど見頃を少し過ぎて葉が混じり始めた頃。それでも、農業用水路沿いに約1.5km続く河津桜並木は十分に美しく、菜の花の黄色も春らしい彩りを添えていました。
公共交通機関でたどり着いた春の水辺
JR松阪駅前からコミュニティバスに乗り、終点ひとつ手前のバス停で下車。そこからさらに30分ほど歩いて、ようやく桜の咲く水路へたどり着きました。
少し行きづらい場所ではありますが、そのぶん到着したときの嬉しさもひとしおでした。水路沿いにはのどかな景色が広がり、観光地らしい賑わいとは違う、静かな春の空気が流れていました。
水面に映る桜、光で変わる春の色
水路沿いを端から端まで歩きながら印象に残ったのは、水面に映る桜の美しさでした。桜そのものだけでなく、水辺に映り込む淡いピンクや、菜の花との色の対比がとても綺麗で、思わず何度も足を止めてしまいました。
しばらくその場にとどまっていると、太陽の光の加減によって、水面の色や空の映り込みが少しずつ変わっていきます。桜の色もその都度違って見え、同じ場所にいても写真の雰囲気が微妙に変わっていくのがとても印象的でした。気づけばずいぶん長く過ごしており、急いで通り過ぎるのではなく、ゆっくり眺めることで見えてくる景色があるのだと感じた時間でした。
そしてもうひとつ印象に残ったのが、水辺にぽつんと置かれていた一艘のボートでした。誰がどんな目的で置いたのかはわかりませんが、このボートがあることで風景の印象が大きく変わります。
水路の両側に続く河津桜のトンネルと、水面、そしてその中に静かに佇むボート。ちょうどよい位置に収まるその光景は、まるでポスターのように完成された構図に感じられました。もしこのボートがなければ、ここまで印象に残る景色にはならなかったかもしれません。
帰り道で出会った、思いがけないたい焼き
散策を終えてバス停へ戻る途中、駐車場にたくさん車が停まっている店を見つけました。食事処かと思って近づいてみると、なんとたい焼き屋さん。しかも持ち帰りだけではなく、店内でいただけるお店だったのが意外で、思わず立ち寄ってみることにしました。
地元で人気のお店だったようで、次々と人が訪れていたのも印象的でした。私も焼きたてをいただきましたが、とても美味しく、春の散歩の締めくくりにぴったりの寄り道になりました。
また、この周辺ではトイレが見当たらなかったため、こちらのお店でお借りすることができたのもありがたかった点でした。思いがけず立ち寄った場所でしたが、結果的にとても助けられた寄り道になりました。
足を運んだからこそ出会えた春景色
少し不便でも思い切って訪れてみたことで、水辺に映る桜や菜の花、光とともに表情を変える春の景色に出会うことができました。さらに帰り道には、思いがけず美味しいたい焼きとの出会いもあり、旅の記憶がより印象深いものになりました。
見頃を少し過ぎた時期でも、ここにはゆっくり眺めたくなる春の美しさがありました。ひとりだからこそ気の向くままに長居できた、そんな穏やかな時間でした。
アクセス情報
松阪駅から鈴の音バス「三雲松阪線」で、「天白(回転場)」(約30分)下車、徒歩25分
周辺は車で訪れる人が多く、散策中も車の往来が比較的多く感じられました。道幅が極端に狭いわけではありませんが、歩く際には周囲に気をつけながら進むのが安心です。
訪問時には周辺にトイレ(仮設含む)は見当たりませんでした。途中で立ち寄ったたい焼き店でお借りすることができましたが、基本的には事前に駅などで済ませておくと安心です。














📖 三重で出会った春の花景色の記録
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