東京発ひとり旅|大田黒公園で楽しむ秋の紅葉散策と文化財建築めぐり

山・自然散策

東京発ひとり旅。静かに季節を感じたい日には、都心から歩いて行ける自然スポットが心に寄り添ってくれます。30年ぶりに再訪した大田黒公園で、太陽の光に照らされる紅葉を楽しみつつ、途中に佇む歴史的建築にも胸が高鳴る―そんな秋散歩の記録です。


太陽の光で見る紅葉を求めて、大田黒公園へ

今年の2月に30年ぶりに訪れたことをきっかけに、「紅葉の季節にも来てみたい」と心に残っていた大田黒公園。荻窪駅や阿佐ヶ谷駅から歩いてアクセスできる公園で、今回はひとり旅の秋散歩としてあらためて訪れました。

年齢とともに、ライトアップされた夜景よりも、自然光の中で見る紅葉が心にしっくりくるようになり、今回は日中に訪れることに。平日にもかかわらず、紅葉の名所だけあって多くの人が次々と公園へ吸い込まれるように歩いていきます。

銀杏並木と紅葉の色彩に包まれるひととき

公園の入り口に立つと、まず両脇に広がる銀杏並木が目に飛び込んできました。緑から黄色へと変わりゆく美しいグラデーションは、思わず「素敵…!」と声が漏れそうなほど雰囲気があります。

園内に進むと広がる池。その周囲には真っ赤や黄色に色づいた紅葉が映り込み、水面に揺れる光景はまさに秋の美しさそのもの。池を優雅に泳ぐ錦鯉は、新潟県小千谷市・錦鯉の里から寄贈されたものとのことで、紅葉の赤と鯉の模様がリンクして見えるのも印象的でした。

足元を見ると、赤や黄色の木の葉がふかふかの絨毯のように重なり、自然がつくる秋のアートに心がほぐれていきます。

散策途中で出会った、時を刻む建築物たち

大田黒公園へ向かう途中、ひときわ目を引く独特な外観の建物を見かけました。青銅のドームが屋上に輝き、弧を描く美しいファサード。こちらは東京都の文化財に指定されている「旅館西郊」と、その隣に建つ「西郊ロッヂング」です。

建物の側面には、右から左へ読む大きな文字で「西郊ロッヂング」の看板が。現代では珍しい書体に、時間を飛び越えて昭和の街角に迷い込んだような気分になります。

「西郊ロッヂング」は、当時の日本では珍しい西洋風の下宿として建てられたもので、現在も賃貸住宅として使われています。純日本旅館の「旅館西郊」と並んで立つ姿は、まるでタイムカプセルが現実の街にポンと置かれているよう。

どこも同じような建物が並ぶ現代の街並みの中で、この場所だけは時の流れがゆるやかで、文化が息づいているような感慨深いものがありました。

自然と文化に癒される、東京発ひとり秋散歩

季節の移ろいを静かに感じられる大田黒公園と、散歩途中で出会った歴史的建築物たち。それぞれの魅力がひとり旅の時間を豊かにしてくれました。

都内にいながら、自然と文化の両方に触れられる贅沢な秋の散策。これからも季節ごとに訪れてみたくなる場所です。

前回2025年2月に訪れた時の記事はこちら ↓

東京発ひとり旅|荻窪三庭園めぐり ― 荻外荘・角川庭園・大田黒公園でたどる文化と歴史の記憶
東京発のひとり旅で荻窪へ。復原された荻外荘をはじめ、角川庭園や大田黒公園をめぐる文化散歩。昭和初期の建築や庭園美に触れながら、静かな時間を過ごしました。

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