雪の気配に包まれて ─ 冬の九頭竜湖駅と永平寺をめぐるひとり旅

冬の旅

金沢での父の介護の合間に、心を整えたくて小さな旅へ。
向かったのは、冬景色が広がる福井県の九頭竜湖駅と、修行の地・永平寺。
列車の窓越しに見た雪の白さと、永平寺の静けさが心に深く残りました。


冬の九頭竜湖駅と永平寺を見たくて、金沢から特急に乗り福井へ。そこから越美北線、通称・九頭竜湖線に乗り換えました。終点の九頭竜湖駅に近づくにつれ、車窓の風景が次第に雪景色へと変わり、白く染まる山々と川のきらめきに心が躍ります。

列車の本数は少なく、駅周辺にも何もありません。わずか10分ほどの停車時間の間に、夏に訪れたときに味わった美味しいお菓子を売店で買いたかったのですが、冬季休業中とのこと。少し残念に思いながらも、静まり返った駅の空気の中に、冬ならではの趣を感じました。

折り返しの電車で再び福井駅へ戻り、京福バスに揺られて永平寺へ。思ったより積雪は少なかったものの、澄んだ空気と張り詰めた静けさが境内を包み込み、自然と背筋が伸びます。長い回廊を歩きながら、この地で一年を通して修行に励む雲水さんたちの姿を思うと、冬の寒さもまた修行の一部なのだと感じました。

白い息が立ちのぼる寒空の下、旅の終わりに心がすっと静まっていく。そんな冬の一日でした。

訪問日:2023年12月17日(日)
往路&復路:金沢滞在中につき、金沢(特急)↔️ 福井(越美北線)↔️ 九頭竜湖 
 ※永平寺には九頭竜湖駅から福井駅に戻り、駅前から京福バス利用。 


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