堀切菖蒲園を再訪|見頃の花菖蒲と水元公園を巡った初夏の一日

山・自然散策

2026年6月、昨年に続いて堀切菖蒲園を再訪しました。
昨年は猛暑の中での散策でしたが、今年は花曇りの空と心地よい風に恵まれ、見頃を迎えた花菖蒲をゆっくり楽しむことができました。
さらに無料シャトルバスで水元公園のはなしょうぶ園へも足を延ばし、同じ花菖蒲でも異なる景色や雰囲気に出会えた初夏の一日です。


見頃を迎えた堀切菖蒲園を再訪

土曜日の朝、堀切菖蒲園の花菖蒲が見頃を迎えているという情報を目にしました。

昨年訪れたことを思い出し、「また行ってみたいな」と思ったものの、翌日からは介護のため東京を離れる予定です。平日に思い出していれば混雑を避けられたのにと少し悔やみましたが、この日は花曇り。気温もそれほど高くなく、ひんやりとした風が心地よく吹いています。

「今が行くタイミングかもしれない」

そう思い、急いで準備をして堀切菖蒲園へ向かいました。

京成線の堀切菖蒲園駅で降りると、昨年の記憶がうっすらとよみがえります。今回は地図を見ることなく歩くことができ、そのぶん周囲の景色に目を向ける余裕もありました。

駅から菖蒲園へ向かう道には色とりどりの紫陽花が咲き、歩いているだけで気持ちが弾みます。昨年は暑さの記憶が強く残っていましたが、今年は「しょうぶ七福神ってこんなに駅から近かったんだ」と驚いたり、下町らしい街並みを楽しんだりしながら歩くことができました。

そして到着した堀切菖蒲園には、多くの人の姿が。

「やっぱり見頃の週末だものね」

そう納得してしまうほど、園内の花菖蒲は見事な咲きぶりでした。

昨年とはまるで違う花菖蒲の表情

昨年訪れた日は猛暑でした。

噴き出る汗が止まらず、スマートフォンは熱を持ちすぎてカメラアプリが落ちるほど。花菖蒲もどこか暑さに疲れているように見えました。

ところが今年は違います。

歩いていても汗ばむことがなく、半袖でちょうどよい気候。風も心地よく吹き抜け、花たちもすっと空を向いて咲いていました。

昨年は気づかなかった展示にも目が留まります。

園内には1年株、2年株、3年株と株分けされた花菖蒲が植えられていて、年数を重ねた株ほど大きく立派に育っているように見えました。暑さに追われながら歩いた昨年には気づけなかった発見です。

見頃と週末が重なっていたため園内は賑わっていましたが、それでも花を間近で眺めながらゆっくり散策することができました。

写真撮影では人の写り込みを避けるのがなかなか難しく、似たような構図が多くなってしまいましたが、今年は写真だけでなく短い動画も撮影することができました。

荒川沿いの堀切水辺公園へ

園内放送で、水元公園のはなしょうぶ園まで無料シャトルバスが運行されていることを知りました。

その前に立ち寄ったのが、昨年は暑さのため訪れる余裕がなかった堀切水辺公園です。

堀切菖蒲園から徒歩5分ほど。荒川の河川敷に広がる公園には、地元ボランティアの方々によって育てられた約800株の花菖蒲が咲いていました。

規模だけを比べると堀切菖蒲園には及びませんが、こちらには別の魅力があります。

河川敷を吹き抜ける風がとても気持ちよく、ベンチや芝生でゆっくり過ごせること。しょうぶまつりに合わせて設置されたテントの下では、お弁当を広げている家族連れの姿も見られました。

花を眺めながらのんびり過ごすには、むしろこちらの方が向いているかもしれません。

無料シャトルバスで水元公園へ

再び堀切菖蒲園へ戻り、水元公園行きの無料シャトルバスに乗ることにしました。

利用者が多く、最初の便には乗れませんでしたが、次の便で出発。車内は混雑していたものの、窮屈さを感じるほどではありません。

これから向かう水元公園は初めて訪れる場所です。

堀切菖蒲園が約200種・6,000株であるのに対し、水元公園は約100種・14,000株。数字だけでもかなり規模が違います。

期待を膨らませながら約30分のバス旅を楽しみました。

開放感あふれる水元公園のはなしょうぶ園

水元公園に到着してまず驚いたのは、その広さでした。

大きな池が広がり、水辺には睡蓮が咲いています。都内とは思えないほど豊かな緑に囲まれた空間です。

花菖蒲は木道沿いに植えられ、見頃を迎えていました。

訪れる人は多いものの、公園全体が広いため窮屈さはありません。ベンチや芝生ではお弁当を広げる人の姿も多く、思い思いに初夏の休日を楽しんでいるようでした。

堀切菖蒲園が品種の豊富さと江戸情緒を楽しむ場所だとすれば、水元公園は広々とした水郷風景の中で花を楽しむ場所。

同じ花菖蒲でも雰囲気は大きく異なります。

堀切菖蒲園はコンパクトな空間に美しさが凝縮され、水元公園は豊かな自然の中でゆったりと花を楽しめる場所でした。

しばられ地蔵で知られる南蔵院へ

水元公園へ向かう途中から気になっていたのが、「しばられ地蔵」の案内看板でした。

帰りに立ち寄ってみると、そこには本当に縄でぐるぐる巻きにされたお地蔵様の姿が。

参拝者は願い事を唱えながら縄をかけて祈願するそうで、実際にお参りしている方の姿も見かけました。

さらに境内には「出世牛」もあり、牛にまたがると出世するといわれています。

絵馬にも、しばられ地蔵や出世牛が描かれていて、このお寺ならではの信仰の形を感じました。

お寺や神社を訪れる機会は多い方ですが、これほど印象的な光景は初めてでした。

花菖蒲を楽しみに出かけた一日でしたが、最後には思いがけず珍しいお寺との出会いもあり、記憶に残る散策となりました。

散策を終えて

昨年は猛暑の中で訪れた堀切菖蒲園。

今年は見頃と穏やかな天候に恵まれ、花たちの美しさを改めて楽しむことができました。

さらに無料シャトルバスを利用して水元公園まで足を延ばしたことで、同じ花菖蒲でもまったく異なる景観や魅力があることを知ることができました。

思い立って出かけた再訪でしたが、結果的には東京の花菖蒲を満喫する一日になりました。


初夏の風に揺れる花菖蒲や水辺の景色を、短い動画に残しました。見頃を迎えた堀切菖蒲園と水元公園のはなしょうぶ園で感じた、その日の雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。(2026年6月撮影)

見頃の花菖蒲を求めて歩いた一日。堀切菖蒲園や水元公園のはなしょうぶ園をはじめ、荒川沿いの堀切水辺公園、個性的な南蔵院のしばられ地蔵など、道中で出会った風景を写真でまとめました。

堀切菖蒲園の花菖蒲
堀切菖蒲園の花菖蒲
堀切菖蒲園のはなしょうぶ
堀切菖蒲園の花菖蒲
堀切菖蒲園の見頃の花菖蒲
堀切菖蒲園の花菖蒲
堀切菖蒲園の花菖蒲の見頃
堀切菖蒲園の花菖蒲
堀切花菖蒲園の花菖蒲と睡蓮
堀切花菖蒲園の花菖蒲と睡蓮
堀切水辺公園の花菖蒲の景色
堀切水辺公園の花菖蒲の景色
水元公園のはなしょうぶ園の風景
水元公園のはなしょうぶ園の風景
水元公園のはなしょうぶ園
水元公園のはなしょうぶ園
水元公園の花菖蒲
水元公園の花菖蒲
南蔵院のしばられ地蔵
しばられ地蔵で右側にある縄をとって願い事を唱えながらお地蔵さんに縄をかけて祈願するとの説明がありました
南蔵院の出世牛
出世牛にまたがると出世するらしい
堀切菖蒲園駅近くのしょうぶ七福神
しょうぶ七福神

🌸 各地で出会った花菖蒲の風景

旅先で出会った花菖蒲の風景もあわせて紹介しています。
新発田や金沢で出会った、土地ごとに表情の異なる花の景色もぜひ。


🏮 葛飾・下町を歩くひとり旅の記録

堀切菖蒲園のある葛飾区には、昭和の面影を残す柴又の街並みも広がっています。
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